
最先端モデル企業間の競争が激しさを増し、Kimi K3 や Qwen3.8-Max などのオープンウェイトモデルの性能も向上し続けるなか、**モデルルーティング(model routing)**は AI 導入における重要な要素となっています。つい先ほど、Stripe が 70 億ドル超で OpenRouter を買収したことが報じられましたが、このトレンドは企業分野でも同様に盛り上がりを見せています。
Glean は、元 Google の Distinguished Engineer であるArvind Jain氏が共同創業し、現在も率いている企業です。大規模組織への AI 導入支援に注力しており、昨年 6 月には1 億 5,000 万ドルのシリーズ F 資金調達を完了し、企業価値は 72 億ドルに達しました。今年は、同社の年間経常収益(ARR)が 3 億ドルに達し、15 か月で 3 倍に増加しています。
Glean の使命の一つは、それぞれのタスクに適したモデルを選択することです。場合によっては、そもそも大規模言語モデル(LLM)を使う必要があるのかどうかも判断します。
Jain 氏は Latent Space のインタビューで、次のように語っています。「Glean の重要な目標の一つは、LLM が必要ないタスクに LLM を使わないことです。Glean で誰かがクエリを入力しているものの、実際には 2 つの数字を足したり掛けたりしているだけ、ということがあります。そうした処理なら、電卓を使えば済みます。」
しかし、Glean が本当に目指しているのは、企業の従業員に対して、Jain 氏が言う**『本当に優秀な個人アシスタント』**を提供することです。そのためには、Glean は主要な大規模言語モデルの上に構築される、メタレベルのエージェント・フレームワーク(meta-harness)になる必要があります。
