Hisense Laser TV、Explorer X1 Pro を発表:中国の家庭が正式にリビングシネマ時代へ
光の透過効率が20%向上
5月20日、Hisense Laser TVは「リビングルーム・シネマ、新たな答え」をテーマに、Explorer X1 Pro のオンライン発表会を開催した。会場では、Hisenseのレーザーディスプレイ部門総裁である呉発明氏が基調講演を行い、中国の家庭がリビングで映像を視聴する際に抱える実際の課題を踏まえ、画質・音響・目の快適性・コンテンツ・設置の5つの側面から新製品の全面的な進化を体系的に紹介した。また、ハニ族の多声合唱民謡を追ったドキュメンタリー『Terrace Sound Journey』を初公開するとともに、権威ある機関によるテスト映像も同時に発表した。芸術的な着想と科学的な検証の両面から、この新製品の技術的なロジックを余すところなく示した形だ。
ユーザーの痛点から出発し、5大アップグレードでリビングシネマの核心的な障壁を直接解消
イベント冒頭、呉発明氏は「誰の家にもテレビはあるのに、なぜ映画館へ行くのか?」という問いを投げかけ、全体のストーリーを組み立てた。ユーザーの声を引用しながら、映画館の本質的な魅力は大画面そのものではなく、日常から切り離された没入感や、照明が落ちたときの解放感にあると指摘した。こうした体験は、家庭での視聴では長らく再現が難しかった。
さらに、Youku Frame Premium Cinema のデータも紹介。ここ2年で有料映画の規模は前年比311%増となっており、大画面視聴が明らかにリビングへ戻ってきていることを示した。一方で、既存製品と本物の映画館体験との間には依然として大きな差があり、これが業界にとっての喫緊の課題だという。そのような背景のもとで、Explorer X1 Pro は登場した。
CineCore 映画館グレード光学エンジンを搭載し、光源からチューニングまでプロ仕様の映画館に全面ベンチマーク
画質面では、Explorer X1 Pro はシリーズが持つ“映画館発”の技術DNAを継承し、CineCore 映画館グレード光学エンジンを採用。中核となる光源には、IMAXプロジェクターと同じ産業用MCL39三色レーザーを採用し、8百万個のDMDマイクロミラーによる光制御を組み合わせている。さらに、DLPデジタル投影アーキテクチャと、Hisense独自開発の3段階光路設計により、映画館の投影ロジックを再現した。光の合成・均一照射・ビーム成形の3工程を経ることで、光束は12%向上し、光路の透過効率は20%改善されている。
色再現については、Explorer X1 Pro は業界で唯一、中国電影技術研究所の公式認証を受けた家庭用映像投写機器となる。BT.2020 を 110% カバーし、色精度は ΔE≈0.6 を実現。さらに、IMAX Enhanced、Dolby Atmos、DTS など複数の認証も取得している。新世代のナノスペクトル選択型スクリーンを搭載し、周囲光の遮断率は最大83%に達するため、日中のリビング視聴という画質上の悩みにもしっかり対応する。
無形文化遺産の音風景に着想を得た、業界初の没入型分散音響システムが登場
今回の発表会で最も大きな進化となったのが、映画館の音響体験だ。呉発明氏によると、98日間にわたる取り組みの中で、音響チームは世界114館の映画館を訪れ、35人のベテラン音響エンジニアと深く議論を重ねた。最終的に突破口となったのは、ハリウッドの録音エンジニア黄勲氏が雲南省ハニ棚田で収録したフィールドレコーディングだった。
ハニ族の多声合唱は、機材を使わず、人の声だけで開けた山野に自然なステレオ音場を生み出す。複数の声部が独立しながらも調和し、死角のない没入型サラウンド効果を生み出すのだ。この自然な音響現象が、Explorer X1 Pro の「没入型分散音響システム」の中核的な設計インスピレーションとなった。会場では、この着想の全過程を記録したドキュメンタリー『Terrace Sound Journey』も初公開された。
この研究成果をもとに、Hisenseは業界初となる 6.1.2ch の「没入型分散音響システム」を正式に発表。メインユニットのスピーカー、スクリーン音源、独立サブウーファーの3点連携構造を採用し、Dolby Atmos 映画館の設計ロジックをベンチマークしている。前向きの音響設計により、音が遮られることなく直接耳へ届くため、従来のテレビで音が下向きに反射して生じていたこもり感を解消。スクリーン発音技術により音響の中心位置を40cm高くし、座ったときの耳の高さと正確に合わせることで、音が真正面から飛び込んでくるような感覚を実現した。さらに、上方向の立体音響ユニットが高い音場を形成し、AIによる音場の自動補正によって、リビングの広さやソファの配置に応じて最適化され、包み込まれるようなサラウンド体験を提供する。低音域はカスタム仕様の Harman Kardon サブウーファーが担い、12.5Lの超大型音響キャビティと5.25インチの大口径スピーカーにより、低音は33Hzまで伸長。大作映画の爆発音や重低音を、単に「聞く」だけでなく、胸で感じられるレベルにまで引き上げた。
発表会では、著名なテックメディア「Ruimu Review Lab」が制作した音響テスト映像も公開された。中国電子標準化研究院の評価によれば、Explorer X1 Pro は周波数特性のバランスが良く、低音・中音・高音を正確に再現できるため、ボーカルの明瞭さと包囲感のあるサラウンド表現により適しているという。会場で呉発明氏はさらに、ハイエンドなオーディオ愛好家向けに、Hisense が同時にフラッグシップ映画館パッケージも投入すると発表。Hisense F7 ワイヤレス・リアサラウンドスピーカーと組み合わせることで、Explorer X1 Pro と深い音響シナジーを生み、6.1.2ch から 8.1.4 の没入型オーディオへワンタッチで進化できる。
加えて、業界初の一体型ジンバル設計を採用したレーザーテレビとして、Hisense Explorer X1 Pro は独自の Hidden Wing Floating Gimbal 設計を搭載。さまざまな住空間に対応でき、テレビボードの有無にかかわらず容易に設置できる。わずか3cmの薄型スクリーンにより、ミニマルなインテリアでも高級感と洗練さを演出する。Hisenseのレーザーディスプレイ技術が持つ「目の保護DNA」にも忠実で、Explorer X1 Pro はドイツの TÜV Rheinland による業界唯一の5つ星アイコンフォート認証を取得。光源レベルで有害ブルーライト0、フリッカー0を実現し、長時間視聴時の視覚疲労を軽減し、ユーザーに安心で負担の少ないホームシアター体験を提供する。
昨年、Explorer X1 シリーズの発売によって「リビングを映画館にする」ことを現実にし、今年は Explorer X1 Pro で「リビングシネマへの新たな答え」を包括的なアップグレードとして提示した Hisense Laser TV。中国家庭の実際の使用シーンに根ざした進化を一貫して続け、「大画面を追い求める」視聴から「映画館級の没入体験」へと家庭視聴を推し進めてきた。Explorer X1 Pro はすでに予約受付を開始している。国の補助金適用後の価格は、100インチモデルが27,999元、120インチモデルが42,999元で、発売記念の各種特典も多数付属する。新製品の全国展開が進むにつれ、中国の家庭におけるリビングシネマの新時代が、いよいよ正式に幕を開ける。